ジャニー喜多川氏はジャニーズ事務所の創業者。生前にジャニーズ事務所の未成年者に対して性的虐待をしていたとして世界的なニュースになっていますね。
イギリスの公共放送BBCがドキュメンタリーを作成し、その後も何人もの性被害者が声を上げる事態となっています。
一方、こんなにも世界的なニュースになっているにも関わらず、日本のTVメディアが静観し続けていることに関し、疑問を感じている方が多いようです。
今回は、ジャニー喜多川氏による性加害における被害者の告白と静観し続けてる日本のメディア及び、世間の声についてまとめてみました。
ジャニー喜多川氏ってどんな人?
プロフィール
- 日本名:喜多川 擴(きたがわ ひろむ)
- 生年月日:1931年10月23日
- 出生地:アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市
- 死没:2019年7月9日(87歳没)
- 職業:実業家、芸能プロモーター、音楽プロデューサー
ジャニー喜多川氏は、ジャニーズ事務所の創業者で、生前はプロデューサーとして数々の男性アイドルを生み出してきた日本では知らない人はいないというほど有名な人物です。
2012年には、最も多くのチャート1位アーティストを生み出したプロデューサーとしてギネス認定もされているんですよね。
事務所のタレントからも尊敬されており、また、事務所を辞めた多くのタレントもジャニー喜多川氏に敬意払う人たちがすごく多いんです。
ジャニー喜多川氏の被害者による告白
イギリスの公共放送BBCが制作したドキュメンタリー「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」

日本の芸能界で権力をふるまうジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏に関する性的な加害について、徹底的に取材した衝撃的なドキュメンタリー番組です。
動画内では元ジャニーズJrのハヤシ氏(仮名)という男性が、15歳の時に合宿所と呼ばれるジャニー喜多川氏の自宅マンションでの辛い辛い体験を語っています。

画像出典:BBC News Japan
周りの子供達にも『我慢しなければ成功しない』と言いわれていたとのこと。
元ジャニーズJrの「リュウ」氏は「ジャニーさんのことが嫌いじゃない。むしろ好きなんで僕は、今でも大好きですよ」と語っています。

画像出典:BBC News Japan
ジャニー喜多川氏が今でも大好きで、崇拝している人たちは多いようです。
今でも有名なジャニーズの方は、ジャニー喜多川氏のおかげで、人生が変わり、アイドルとして活動できるという気持ちが大きい人が多いようです。
イギリスのジャーナリスト・アザー氏はこれに対し、「まさにグルーミングです」と語っています。

画像出典:BBC News Japan
「グルーミングとは搾取される側がその相手とまるで特別な関係にあるかのように、思ってしまう環境を搾取する側が作り出すことです。」とのこと。
また、元関西ジャニーズJrのレン氏は、ジャーナリスト・アザー氏の
「もし、ジャニーさんに求められたら、求めに応じていましたか?そうすれば成功できる有名になれるのなら?」との質問に対し、

画像出典:BBC News Japan
「受け入れるとおもいますね」と語っているんですよね。成功するためにはなんでもするという強い思いもあると思いますが、これもグルーミングなのかかもしれませんね。
ドキュメンタリーの一部はこちらからみれます。
2013年4月12日には元ジャニーズJrの岡本さんが記者会見を開き、ジャニー喜多川氏から「性的被害を受けた」と顔出し記者会見をし告白しています。
岡本氏はジャニー喜多川氏の自宅で「合計で15~20回ほど、ジャニーさんから性的被害を受けた」などと説明しています。このような告白はすごく勇気のいる行動ですよね。
なぜ日本のメディアは取り上げないのか?
日本メディアの沈黙について岡本さんは4月12日の記者会見でこのように言及しています。
「日本のメディアは残念ながら(喜多川氏による少年への性的行為の疑惑について)報じにくいが、外国メディアなら報じてくれるのではと思い、(外国メディア向けに)記者会見することにした」
こんな世界的なニュースになっているのにも関わらず、日本のメディアが被害者の声をとり上げない理由は、不利益な報道をしてしまうと、今後ジャニーズのタレントを番組で使えなくなる恐れがあるからなのです。
確かに、現在のテレビ番組をみていると、ドラマ、バラエティー、ニュースにもたくさんのジャニーズタレントが起用されていますよね。
そのタレントたちを起用できなくなると、テレビ業界にとって、大きなダメージになります。正確な報道を伝える云々よりも、利益が損なわれることに対し一番恐れているようですね。
NHKは4月13日午後4時台のニュースで「2016年までジャニーズ事務所で活動していた男性が、当時の事務所の社長で4年前に亡くなったジャニー喜多川さんに15歳のころから性的な行為を受けていたと会見で述べました」と放送しています。
2分ほどの報道だったようですが、ようやく重い腰をあげたという感じではないでしょうか。いじめと同様、見てみぬふりをすることは、被害者が増えるのに加担することになりますよね。
これを機会に他の民放各局でも報道し始めることで、少しずつ日本のメディアのあり方も変わっていくのではないでしょうか。
世間の声
夢をもって入ったのに夢は潰され、心は傷つき本来ならば当事者のジャニー喜多川さんと戦いたかったはず。
今からでもまだ会社と戦えるのであれば頑張ってほしい。
こういう偽善の連中が今後「報道の自由」なんて一言でも口にしようものなら、「あなた方ジャニーズの性加害を黙殺しましたよね?どの口で報道の自由なんて言っているんですか」と即座に論破できるようになりました。
まとめ
以上、今回は長い間タブー視されてきたジャニーズ喜多川氏による性加害問題について、被害者の声や、静観し続けてる日本のメディアと世間の声をまとめてみました。
性被害は、身体的なダメージだけでなく、心に深い傷を負うものです。被害者は、その出来事を抱え込んでしまい、トラウマやうつ病、不安障害などの精神的な病気になることがあるのです。
勇気を出して、顔出しで記者会見してくれた岡本さんや他の被害者のためにも、日本のメディアは忖度を考えずに報道してほしいと思います。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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